グスクへの道標
沖縄本島のグスク案内サイト
沖縄の各地に残るグスクには、魅力的なグスクがたくさんあります。晴れた日には友達誘ってグスク探訪に
出掛けてみませんか。
撮影:安慶名グスクの城壁
安慶名グスク
(アギナグスク・安慶名大川グスク)
所在地:うるま市具志川字安慶名亀甲原
★グスクの概要
史跡指定:国指定史跡
・築城者:伝承では、安慶名大川按司
・築城形式:輪郭式
・標高:約49m
・面積:約55m×65m
写真集を見る(56枚)
●安慶名グスクは、闘牛の盛んな旧具志川市安慶名闘牛場の南西側(亀甲原)独立した琉球石灰岩丘陵(標高48.73m)に築かれた
グスクです。主郭の丘陵上部を取り囲むように外郭城壁を巡らしており、北東側の一段と高くなったところがアザナ(見張り台)
と言われています。主郭へは石灰岩をうがって作られた城門があり、中に入ると左側が一の郭、右側が二の郭となっており
城壁が良く残っています。うるま市で原形に近い形で残る城跡ではトップクラスと思われます。
グスクが築かれたのは、14世紀頃と云われ、中北山系統の伊波按司の五男安慶名按司が築いたといわれています。又、このグスク
にも攻防伝承があり、首里の軍勢に攻められた時安慶名軍は強く城は落ちなかったそうですが、城外から水を補給している事が
敵軍に知られたために水攻に合い落城したそうです。
安慶名グスク一帯の空中写真
「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1947年1月に撮影された、安慶名グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。
安慶名グスクの空中写真
安慶名グスク付近の拡大写真です。
安慶名グスクの空中写真
1947年の安慶名グスクの拡大写真です。2024年現在から77年前に時間を巻き戻したような感じです。グスク好きにはたまらない写真がいっぱいあります。
案内地図
安慶名グスクへは、安慶名交差点を栄野比向けに左折して約580m程進むと、右手に家具店のある交差点に出ます 、右折して進むと左手に安慶名城址公園があります。
概略図
城址公園の駐車場に車を停めて丘陵の左側よりに進むと標柱の建つグスク入口があり、石段がグスクへ続いています。
グスク入口にはどっしりとした標柱や説明板があり、国指定史跡を感じさせます。さあ石段を伝って登ればグスクです。
標柱の建つ入口より、ほぼ原形を保つ石段が斜面上部のグスク城門跡まで続いています。
グスクの城門跡を入り左側に進むと主郭への石段が右側に見え、途中右手に按司墓があります。
按司墓を過ぎて石段をさらに登ると、右側に大きく曲がります正面に見事な城門が開いています。
城門をくぐり抜けてから振り返って見た城門跡です、門内の石積みや閂跡等が残っています。
門をくぐり抜けて左側が一ノ郭です、郭としての原形を保っています。
門をくぐり抜けて右側が二ノ郭です、拝所もあり一ノ郭に負けない位い広いです。
中城グスクでも見られる、矢狭間と言われる城壁に開けられた穴。
なんか聖域への通路を感じさせる所です、進むと北側の城壁に出ます。
外側より外郭のアザナを見ました、どこか座喜味グスクに似た石積みに見えます。
按司墓下の外郭広場です、周りを城壁の胸壁が巡っています。
外郭の東側城壁です。
東のアザナと呼ばれる所です。
内郭の西側城壁で一瞬オッと声が出そうな奇岩で「男神」?と名を付けたい位ですが・・・
北東側の城壁です。東のアザナと呼ばれる所からの撮影です。
外郭の西側城壁です。古城を感じさせる雰囲気が漂っています。
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