グスクへの道標
沖縄本島のグスク案内サイト
沖縄の各地に残るグスクには、魅力的なグスクがたくさんあります。晴れた日には友達誘ってグスク探訪に
出掛けてみませんか。
撮影:伊計グスクの丘陵
伊計グスク
(イケイグスク、イチーグスク)
所在地:うるま市与那城字伊計小字西前
★グスクの概要
史跡指定:ナシ
●伊計漁港の向かい、標高約48.8mの独立した岩山に築かれたグスクです。美しい赤色の伊計大橋を渡
ってすぐ右側の岩山が伊計グスクとなっています。登り口はそこから伊計ビーチに至る北側にはなく、伊計漁港
の見える東側砂浜にあります。
グスクの城門は険しい勾配を登り切った二ノ郭の南側にあり、左右に石積み跡が見られます。入口正面の右側に
「伊計城之殿」があり、左側に一の郭へ続く小道が続いています。緩やかな勾配を登り切った左側に拝所「城
内之イベ」があり、大型の貝が祀られています。このグスクの特筆すべきは、1471年に編集された朝鮮の書物「
海東諸国記」の中に「琉球国之図」があり、その中で越来・中城・勝連・今帰仁・名護・玉城等の主要なグスク
と共にこの伊計グスクが記されている事だと言われています。このグスクがどういう性格のグスクだったのかま
だ解明されてなく、不思議なグスクでもっと光が当たってもいいグスクだと思われますが・・。
伊計グスク一帯の空中写真
「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1945年12月に撮影された、伊計グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。
伊計グスクの空中写真
伊計グスク付近の拡大写真です。1945年12月の空中写真で砂が堆積して伊計島と繋がっています。
案内地図
グスクへは、伊計大橋を渡って伊計ビーチ迄進み、右側の駐車場に車を停め、ビーチ入口向かいの砂浜にでます。右側にグスク入口が見えます。
概略図
伊計グスクには、二つ郭があります、入口を入った所が 二ノ郭で、左側の一段と高くなった所が一の郭です。
標柱の建つ入口から緩やかなスロープを登り、海岸の崖沿い道を進むと目の前にグスクへ続く階段が現れます。階段上がグスクです。
グスクへ登る途中、浜辺へ降りる階段があります、ひょっとしたら周りが海で孤島だった頃の船着き場・・と思ってしまいました。
グスクの城門跡から右手に拝所「伊計城之殿」が見えます。立派な作りです。
殿の中に香炉が一つ置かれていて、線香の匂いが漂っていそうな雰囲気に包まれています。
一の郭へ登り切った所から振り返り撮った写真です。以外と段差がある事が分かります。
一の郭の入口、左側奥に拝所が見えます。(2004/11、撮影)
大型の貝が祀られています。(2017/10、撮影)
「城内之イベタキキヨの御神」と刻まれています。
入口の脇に残る石積みです。他はヤブに覆われ確認が出来ない状況です。
グスク入口に建てられている説明板です。