兼箇段グスク一帯の空中写真
「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1945年12月10日に撮影された、兼箇段グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。
兼箇段グスクの空中写真
兼箇段グスクの拡大写真です。目を凝らして見ると里主所から二つの丘陵の間に続く道や二つの丘陵へ登る道が見えます。
案内地図
グスクへは、うるま市水道局の脇を走る県道36号線を
兼箇段の向けに進み、途中、集落の右側にギョウザ屋さんがあり、前の道を右折して集落内に入ります、少し進むと右側に神アシャギ広場があります。
概略図
グスクには2つの丘陵があり、左側の丘陵は拝所はありますが石積み遺構は見られません。右側の丘陵は拝所は見当たりませんが石積み遺構が残り、3つの郭があります。
グスク入口は2つあり、左側の丘陵へ階段を上がって行く入口と、右側の農道みたいな道を進み、丘陵の間に出る入口があります。
丘陵と丘陵の間の広場に、岩山北側の小さな広場に取り付けられた崖沿いの道があります。
西側の崖沿いにとりついた裏門?への入口階段です。
西側の崖沿いの道を登る途中で撮影した写真です。
西側の崖沿いの道を上ると、頂上部の北側にある小さな広場に出ます。崖沿いに崩れた石積みが残っています。
北側の小広場の北側の先端部の状況です。目の前の岩の背後に広場は無く断崖になっています。
頂上部の北側にある小さな広場の北側に残る石積みです。岩と岩の隙間にも石積みが見られます。
小広場から中央の広場へ出る岩と岩の間、両サイドには岩の間を繋ぐように石が積まれています。
北側の郭と中央の郭を区切る石積みです。岩と岩の間を埋める様に積まれています。
主郭と思われる中央広場は下草もなくこじんまりとした広さで、東西は崖に南北は岩の間に石が積まれて仕切られています。
この中央の郭は、岩山の頂上部で一番低い位置にあり岩の露出も見られず平坦性もあります。主郭と思われますが・・・・
中央の広場と南側の郭を仕切る岩場です。岩と岩のあいだを石積で埋め区切っていますが、間の連絡通路がハッキリしません。
この南側の郭は岩山の頂上部でも一番広いように思われ、虎口もここに開いています。
城門跡のある南側の広場はこの岩山の頂部で一番高い所に位置しています。三角点(標高84.36m)もここにあります。
南側の郭に取り付けられた城門跡です。少し下った所に小さな岩が突き出ており広場が作られています。さて城門跡は下の方か?ここか・・
大きくくノ字を書くように積まれた石段、崩れていますが、よく見ると石段を保っているところがあります。
城門跡を下って兼箇段グスクの丘陵と丘陵の間の広場手前に出ます。これは、途中の道から広場が見える写真です。このグスクの謎は築城者が野国按司の次男説か安慶名大川按司の説か・・・皆さんはどう思いますか・・・
2回訪れて入れなかったグスクが、伐開が入り階段も設置され見違える様にキレイになっていました。グスクの輪郭もハッキリと分ります。兼箇段御願林蘇生会、アジェンダ21県民会議、オリオンビール,アサヒビールに感謝そして乾杯。