グスクへの道標

沖縄本島のグスク案内サイト
沖縄の各地に残るグスクには、魅力的なグスクがたくさんあります。晴れた日には友達誘ってグスク探訪に 出掛けてみませんか。


ロゴ画像

撮影:船越グスクの丘陵

沖縄県:南城市位置図     

船越グスク


(フナコシグスク、冨名腰グスク)
所在地:南城市玉城字船越

★グスクの概要

    ・史跡指定:ナシ

    ・築城者:冨名腰按司

    ・築城形式:単郭式

    ・標高:約100m

    ・面積:?

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●グスクは、船越集落背後の石灰岩丘陵に位置します。ショートゴルフ場入口の道路脇にグスクへの入口 があり、説明板が建てられています。大きな岩塊が3つに割れたような形で、その割れ目を石積みで塞ぎ周りに 城壁を巡らせています。又、その割れ目を渡る為に大岩をはめ込んだのが特徴的なグスクだと言われています。
・船越按司
グスクの築城者である冨名腰按司は、玉城王の四男説と糸数按司の長男説があります。攻防伝承につては、糸数グスク が中山側の上間按司の軍勢に攻められて滅んだ時に、救援に向かい共に滅んだと言う伝えがあります。

著書:「南城市のグスク」

※TOPの「お知らせのグスクの情報」を見る

船越グスク一帯の空中写真

写真0-1

「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1962年10月25日に撮影された、船越グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。

船越グスクの拡大写真

写真0-2

1962年10月25日に撮影された船越グスクの拡大写真です。

案内地図

写真1

グスクへは、船越集落の背後の丘陵にあるゴルフ場ショートコース玉城を目指します。集落から坂道を登りつめた所にゴルフ場入口ががあり、20m程進んだ左側に入口があります。

概略図

写真2

大岩の割れ目を塞ぎ、周りに野面積みの城壁を巡らせています。単郭式のグスクでさほど大きいグスクではありませんが、割れ目を塞ぐ石積みや周りの城壁が良く残っています。

写真3

県道48号線からの遠望です。集落背後の丘陵にあるグスクは、糸数集落の丘陵下にあり糸数グスクからは見えない位置にあります。

写真4

ゴルフ場入口脇のグスク入口です。草が刈られていれば説明板が見えます。入るとすぐ城門跡への石段があります。※2021年現在、ゴルフ場はないようです。

写真5

入口に建つ説明版とその背後に城門跡への石段跡が見えます。

写真6

崩れた石段跡が城門跡へ続いています。石段の右側に大岩の割れ目があり石積みで塞がれています。

写真7

城門跡から説明板の建つ入口をみた写真です。かなりの段差があるように見えます。

写真8

城門脇の割れ目を塞ぐ石積みです。このような石積みは保栄茂グスクでも見る事が出来ます。

写真9

グスクの割れ目です。崩れた石で深さが無いように見えますが、奥の方はかなりの深さがあります。

写真10

奥の割れ目を塞ぐ石積みです。かなりの高さで積み上げられており、野面積みで崩れずに高さを保っているのは見事です。

写真11

石橋

この船越グスク同様割れ目を持つ大岩上に築かれたグスクは、ナ-ワンダーグスク、志喜屋グスク等があり、いずれも割れ目に石を架けた技法が用いられているそうです。

写真12

割れ目の上の城壁です。

写真13

東側の城壁です。割れ目に沿って積まれています。

写真14

南側の城壁は良く残っていますが、西側で消えた状態になっています。

写真15

グスク入口から城門入口を通り西側の崖下に続く道です。

写真16

入口の階段左側に拝所があり、過ぎると古墓のある西側の崖下に続く道があります。

写真17

グスク内の北側奥からの撮影です。手目に拝所が見えます。

写真18

グスク内の西側奥からの撮影です。城門跡の先には糸数集落背後の崖が見えます。


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