●この丘陵の全体がギリムイグスクと称されているようです。国指定史跡「ギリムイの御嶽」があり、
丘陵の下まで続く道の両側に拝所が点在しています。そして「ギリムイ御嶽」遥拝所の北側丘陵下に
「シチャヌヒージャー」があり、その西側にはムーチーガーサ由来の「大里鬼」が住んでいたと言わ
れる「オオザトウナー」の伝説の地があります。
ギリムイグスクの概略図
ギリムイグスクの概略図です。
ギリムイグスクへ
ギリムイグスクへの入口手前の、西原集落入口です。その少し先にギリムイグスクへの入口があります。
旧村道1号線の右側に「ギリムイ御嶽」の入口があり、グスクへの入口にもなっています。
この丘陵全体がギリムイグスクと称するようで、この入口は遥拝所、グスクへの入口にもなっています。
上記と同じ写真で入口の階段です。
ギリムイ御嶽の標柱と注意書き標識です。参拝する人が多いみたいです。
内部から撮影した遥拝所入口です。
グスク内にある拝所への遥拝所といわれ、戦後に作られたそうです。三つの祠があり、中央の祠が「ウサチ世ヌ墓」、右側が「ウサチ世ヌ主ノ墓」、左側が「火ヌ神」とも言われていますが、異説もあるそうです。
ギリムイ御嶽」の遥拝所全景です。
遥拝所の側からの丘陵下へ続く道です。
「遥拝所」のすぐ側にある、「先之世ヌの墓」です。
上記の写真と同じ「先之世ヌ主の墓」です。
これも上記と同じ写真です。
「先之世ヌ主の墓」の側の道反対側に少しだけ石積みの痕跡が見られます。それらしい所は他に見当たりません。
「先之世ヌ主の墓」を過ぎてすぐに、石灰岩の割れ目に作られた道があり奥に続いています。
グスクの丘陵の西側を通って奥に向かいます。
途中で道がコンクリートに変わる所の右側に拝所がありますが、名前が分かりません。
右手にある拝所を見ながら先に進むと、左側に「ウサチュヌ墓」が見えて来ます。
コンクリート道の切れ目左側に「「ウサチュヌ墓」、その側にさらに奥へ道が続いています。
「ウサチュヌ墓」です。
上記と同じ写真です。手入れが行き届いています。
「ウサチュヌ墓」の側から少し進むと、丘陵下の広場に出ます。
丘陵下の広場に拝所がありますが、これも名前が分かりません。
丘陵下への道から広場を撮影した写真で、右側に通って来た道が見えます。
丘陵の上に伸びる道で歩きやすそうですが、登る気にならず引き返し、シチャヌヒージャーへ向かいます。
シチャヌヒージャーへ
西原集落入口の手前約30mチョットの所、右側に「シチャヌヒージャー」への入口が開いています。
入口に建つ標柱で、上樋川・中樋川・下樋川と記載されています。
入口から直ぐに左側に坂道が続いています。
階段が少しあり、後は普通の山道になっています。
坂道を辿り樋川へ向かいます。
少し進むと、さらに下る感じになります。写真の右側に最初の樋川がありますが、ここが「上樋川」?か・・・
2段の石積みで出来た樋川があり、現在も水が湧き出ています。樋川全体が石積みで覆われた感じです。
写真の矢印の位置から、水が流れ出ています。
最初の樋川を過ぎた先に、別の樋川が見えます。
シチャヌヒージャーに出る迄、上から順に樋川が続いているものと思っていましたが、この場所へ着いたら訳が分からなくなりました。途中で樋川が2か所なかったので、推測で、矢印の左側が中樋川、下側が下樋川ではないかと思います。
一番低い所なので、ここが「下樋川」ではないかと思います。
オオザトウナーへ
二つの樋川?から矢印を辿り上の丘陵下へ向かいます。
丘陵下は崖状になっており、洞窟を塞いだ感じの古墓等が点在しています。ここから西側に向かって同じような場所が続いており「オオザトウナー」と呼ばれる所もここら辺にあったかもしれないと思うと、ゾクゾクして来ます。
写真の右側に、倒木した木があり、そこからさらに奥へ続いていそうです。
倒木した木の奥にさらに、似たような感じの場所が続いていますが、怖気づいて進むと気になれません。沖縄のムーチー由来伝説の鬼が住んでいた洞窟「オオザトウナー」は何処に・・・
帰り道を撮影しながら、「シチャヌヒージャー」を後にします。
帰り道です。左右に石がゴロゴロしています。
どこでもそうですが山奥に入り、元の入口に戻った時のホットする感じの所です。そろそろグスク巡りの引退時期が感じられるこの頃です。