大正8年の測図で、標高約93ｍ前後の丘陵がここに存在していたことが分かります。これは、大正8年の測図の等高線を 泡瀬方面から読み取った地形図です。

この地形図の等高線を読み上げて行くと、標高90ｍ付近の等高線が微妙に読み取りにくなりますが、 この地形図の中のグスクの標高を、93ｍと読みましたが、皆さんはどう見えますか・・・・

この地形図は、1948年米軍作成図です。越来グスクの標高地点の等高線が255フィート（77.72ｍ）になっています。つまり 戦後3年目には、もうグスクの丘陵は15ｍ余りも削り取られている事になります。田んぼだったコザ十字路付近の軍道工事に 使われたかもしれませんね・・・

この航空写真の丘陵と、大正8年測図や1948年米軍作成の越来グスクの地形から、おおよその形が見えてきます。 航空写真から丘陵の崖状の所や斜面部分が濃ゆい色になっているので分かります。又、北方向に見える黒っぽい 部分は、日差しによる崖の影だと思います。これらのものから判断すると越来グスクは、連郭式ではなく、輪郭式 に思えますが、皆さんの判断は如何がでしょうか・・・

上記の資料をもとに作成した、越来グスクの地形復元図です。これはあくまで個人的な考えで判断して作成したもので、 上記の資料や他にも資料があればそれらをもとに皆さんの考えを加えて、在りし日の越来グスクの姿をみたいと思い ませんか・・・・

上記の資料をもとに、自分勝手に想像してみた越来グスクの想像図、皆さんの判断は・・・・