沖縄本島のグスク案内サイト
沖縄の各地に残るグスクには、魅力的なグスクがたくさんあります。晴れた日には友達誘ってグスク探訪に
出掛けてみませんか。
・築城者:?
・築城形式: 連郭式
・標高:約93.0m(今昔マップ)
・面積:約東西170m、南北約120m、
※聞き取り調査による。
●沖縄市越来の尊称「鷲の嶺」の頂きに築かれたグスクで、戦前までは城壁・アーチ門等が残って
いたと言われます。戦時中に破壊を受けた上に、戦後は米軍基地(高射砲陣地)になり地上遺構が残らぬ位
破壊を受け、今は見る術もありません。
聞き取り調査によると、なだらかな傾斜地に郭を配した連郭式のグスクで、石積みはほとんど崩れ周辺に
散乱していた様です。
このグスクは、「天孫子が今帰仁より越来に移り、そして中山の都浦添に拠点を移す・・・」と文献に記さ
れている位古い由緒あるグスクで、有力な王子や按司が配されたグスクで知られています。
まず、第一尚氏六代「尚泰久王」、その子七代「尚徳王」、阿麻和利討伐後、越来に封じられた「鬼大城」
とその妻となる「百々踏揚」、そして尚泰久王に仕えた第二尚氏の祖となる金丸こと「尚円王」、その弟
第二尚氏二代「尚宣威王」等、歴史の舞台に登場した若き国王や英雄などの居城であったと言われます。
まさに時の権力者の栄枯盛衰を見つめてきたグスクでもあります。
「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1947年1月29日に撮影された、越来グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。※特に各集落の写真も必見です、公民館に飾るのもいいかもしれません。
越来グスクの丘陵をグーグルアースの写真を利用し、張りぼて式?で復元してみました。タウンプラザかねひでコザ十字路店側の「山崎橋」方面から捉えた想像写真です。余り深く見ないでパッと見て下さい(作り方がばれるので・・・)。
米軍の1枚の航空写真を修正して陰影を読み取ってグスクの丘陵を復元して見ました。外郭と思われるグスクの丘陵内にもう一つ内郭らしい丘陵が見られ、標高の一番高いと思われる所に殿舎跡の郭らしい柵平地があります。陰影の読み取りは個人差がありますが、自信の程は60~70%位。もしこれがグスクの丘陵に近い形状なら、ご健勝であられる80代後半の人達の記憶を頼りに丘陵の復元図が可能ではないかと思われますが・・・。※下に面積測定もあります。