グスクへの道標
沖縄本島のグスク案内サイト
沖縄の各地に残るグスクには、魅力的なグスクがたくさんあります。晴れた日には友達誘ってグスク探訪に
出掛けてみませんか。
撮影:安谷屋グスクの丘陵
安谷屋グスク
(アダニヤグスク)
所在地:北中城村字安谷屋
★グスクの概要
・史跡指定:ナシ
・築城者:?
・築城形式:連郭式
・標高:約90m
・面積:東西約60m、南北約130m
写真集を見る(46枚)
●北中城村に点在するグスクでは、この安谷屋グスクが最も古いと言われています。グスクは、若松公園の東側丘陵に
築かれており、一説では、天孫子の時代の築城とも伝わっています。
グスクは二つ郭からなる連郭式のグスクで、用水井、拝所等が残っています。伝わる按司の安谷屋按司は、鬼大城を中心とする
第二尚氏の転覆計画に加わりますが、事半ばに発覚し鬼大城も滅びます。後難を恐れた安谷屋按司は身を隠したといわれて
います。その後、城主には「尚円王」の子「中城若松」が配されたといいます。
安谷屋グスク一帯の空中写真
「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1954年10月2日に撮影された、安谷屋グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。
安谷屋グスクの空中写真
安谷屋グスク付近の拡大写真で、一の郭と二の郭が写っています。
案内地図
グスクは、若松公園の東側丘陵にあります、訪れる際には西側丘陵の中城若松の墓も見学をお勧めします。
概略図
地形図とグスクを歩いた記憶を基に概略図を描いて見ました。残念ながら木々に覆われていて城壁は確認出来ませんでした、ニノ郭は入れなかったので実測図と地形図から予想して描いたものです。
拝所の脇からグスクへ向かう道が続いています。
グスクへの入口脇に、村指定の文化財「根所火の神」の拝所があります。
石積みの立派なカーです。
入口を入り、グランド沿いの小道を進んで行くと右側に標柱の建つ文化財「イーヌカー」があります。
入口を入った左側の様子です。右側に奥に延びる小道が見えます。※掲載されている写真はすべて、2006年7月の撮影です。
用水井の先にグスクへの石段がありますが、城門跡らしき遺構は見えません。
東側の先端部にある大岩の拝所です。イビだと思われますが・・
小道を進んだ東側の先端部です。この先、右側にイビらしき岩があり香炉が置かれています。
グスク内にもう一ヶ所拝所らしき所がありますが、門構えにも見えますし、拝所か屋敷跡か・・・
ヒニグスクから見た安谷屋グスクと中城若松の墓の丘陵、遠くに新垣グスクの丘陵も見えています。